「古御城(ふるおしろ)」として親しまれた
加賀前田家ゆかりの高岡古城公園
高岡古城公園は、加賀藩初代藩主の前田利長公が築いた高岡城の城址を明治時代より公園として開放したもので、昭和40年に富山県指定史跡、平成27年に国指定史跡として指定されました。その中心に佇む射水神社には四季を通じて朝夕に多くの方がお参りされ、その姿は昔も今も変わりません。
「日本さくら名所百選」にも選ばれる公園では、春に約2700本の桜が咲き、夏には鮮やかな新緑がいきいきと生い茂り、秋には紅葉、冬には白銀の雪で見事な景観を創り出し、多くの人々の心を癒しています。また中心市街地でありながら約21万㎡の広大な面積のうち、3分の1が水濠で、水面に映る桜や緑の樹々もとても美しい野趣あふれる公園です。
万葉歌人も愛した神の山「二上山(ふたがみやま)」
神社から北へ5kmほどの地に聳える標高274mの二上山は、歴史の面影や四季折々の美で、訪れる人を楽しませています。
自然を崇拝した古の日本人は、緩やかに盛り上がった峰々が連なる二上山に聖なる息吹を感じ取っていました。山頂・山中には当神社の摂末社4社が鎮座され、万葉歌人の大伴家持卿も、二上山を歌枕に多くの歌を詠んでいます。
現在の二上山には、約8kmのドライブコース・二上万葉ラインが走り、山頂から富山湾や立山連峰などの眺望が楽しめるほか、道沿いには公園や史跡が立ち並んでいます。
桜花や青葉、紅葉という季節の風趣に抱かれ、林道を縫っていく爽快感は格別です。